転職の際に重要なのが、職務経歴書になります。エントリーした後に一番最初に求人担当者の目に触れるのが、履歴書や職務経歴書になります。「今までのキャリア」が求人要項に沿っているか。「技術」についても、求人要項にあっているか。「技術」がミスマッチしていてもキャッチアップができる能力があるのかを最初に判断するものとなるためです。要約で概要を把握してもらい、詳細を見てもらえるようにしています。自分の場合には、大きくは下のブロックに分けて記載しています。大体、見てもらえる為には、多くても3枚~4枚でまとめるようにしました。
そのために職歴の記載方法には、2つのパターンを用意しました。時系列で記載しても3~4枚でまとまる時は時系列で記載し、転職回数が多い場合などは、担当した業務別にまとめて職歴を記載するようにしました。
その他には、語学や取得資格を記載いたします。
- 要約(今までの経歴の概要)
- 自己PR
- 職務経歴
- 職歴を時系列に記載後、得意分野や特機すべきもの(語学など)を記載
- 業務別にまとめて、その中で担当業務などをまとめて記載
- その他
それでは、各項目について下に説明します。
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要約(今までの経歴の概要)
要約は、職務経歴書の最初に記載して、職歴の要点をまとめたものです。要約が記載されていることで、採用担当者に職務経歴の全体やスキル、強みなどを大まかに説明します。採用担当者は、詳細を読む前に要約によって、詳細を確認するかを判断する場合があるので、かなり重要な位置づけとなります。転職に対する想いや向上心などの熱量も感じられるように記載いたしました。
要約を記載する場合には、以下の点に注意して記載します。
- 要約は3行~5行程度で短くまとめる。
- 「どのような経験をしてきているのか。」、「どのような分野が得意なのか」が大まかに分かるように記載します。
- 会社数が多い場合には、どうして会社数が多いのかなど、個々の職務経歴では説明できないような一貫性のある想いなどがある場合には、要約に示すことも大事になります。
下に記載例を示します。
XXXX年新卒として□□□□株式会社に入社後、約3年間、PCのテクニカルサポートに従事。
電話による技術的な説明の難しさ・奥深さに触れ、不足している技術やコミュニケーション能力を高めるため、コンシューマやエンジニアのサポートを経験してきました。
20xx年からは新製品サポートの主担当として抜擢され、現在は主要製品3製品の主担当としてリーダーを務めています。担当製品のサポート技術を評価され、次月よりサポート担当者のトレーナーに抜擢されトレーナーとして従事後、担当したエージェントの質を評価され、サポートセンターのスーパーバイザーを経てマネージャを担当しております。
自己PR
自己PRは、応募先の企業に自分をアピールできる絶好の場になりますので、エンジニアとして充分にアピールする必要があります。
特に、転職活動では新卒など就職活動の時とは異なり、 「応募企業の職務に関連した強みをアピール」することが必要になります。応募企業が「どんな人材を求めてるのか」をきちんと把握したうえで、応募先ごとに志望動機や志望理由、そして自己PRを作成していきましょう。
自己PRは
「何をやってきたか」、「何ができるか」、「今後どう(貢献)していきたいか」
という3点をしっかり盛り込むことが必要です。
社内の業務や事情に最も精通したエンジニアとして、システムの開発・運用を主導するのが、社内SE。社内のシステムを利用しての使い勝手の悪さをなどに精通したエンジニアがヘルプデスクのエンジニアとなります。
まずは、これまでの経験を具体的に説明できるように社内SEの場合には、入社1年目は何をしたか、2年目はどうだったかというように、年代(プロジェクト)順に自分の仕事を振り返って、担当したプロジェクトごとに期間や開発・運用環境、メンバー数、担当業務、プロジェクト内での役割、マネジメント経験の有無などを整理し、ヘルプデスクの場合には、対応の問い合わせ、担当システム、困難だった障害やクレーム対応などについてまとめておこう。
また、エンジニアは、チームプレーを求められることも多いため、仕事に対する姿勢や人柄も評価の対象になる。社内外の関係者との円滑なコミュニケーションから問題解決力や順応性の高さをアピールできるだろう。仕事の進め方や、自分の行動によって会社や部署、業務が具体的にどう変わったかをまとめておくと面接時に役立ちます。
【顧客満足度】
窓口へのお問い合わせの先にある根本的な課題に沿った解決策を提案できるように心がけるように切り替えてから、「聞く姿勢」が変わったように思います。それによってお客様の顧客満足度評価が上がり、それを社内でも評価いただきました。
【サポート範囲の見極め】
製品サポートにおいて、1製品の担当リーダになることで、開発とマーケティングと協業しながら日本でのサポート範囲を決めるためのスキルを養う事ができました。これにより製品利用において製品の特長を活かした利用方法も見極めることができるようになりました。
【サポートの実績】
・顧客満足度アップ
サポートグループ毎に課題を与えることで、モチベーションアップ・サポート品質向上を自発的に行う環境を作り、1年間で、某新聞社の顧客満足度調査結果の順位を2つ上昇させることができました。
・サポートメンバー初期トレーニングメニューの確立
サポートメンバーとして、導入前教育をメニュー化および分野を分け、それぞれに合格ラインを設定することで、初期導入時の対応件数の向上および顧客対応の向上をはかり、呼量に合わせた人員配置を容易にすることでセンターの効率化を行う事ができ、放棄呼の数を10%程度軽減する事ができました。
【経験環境・保有スキル】
OS:Linux、Windows Server 2022/2019/2016 Windows 10/11
言語:Python PHP、JAVA、Visual Basic、HTML、PowerShell
DB:Oracle 10g、MySQL、PostgreSQL
その他ミドルウェア、サーバなど:Apache、IIS
職務経歴
時系列にまとめる
一般的な職務経歴書の記載になります。今までの就業した会社別に時系列で記載します。下のようなフォーマットで上に新しい職歴となるように記載します。
その会社で複数のプロジェクトを経験したり、業務を担当した場合や部署異動した場合などは、別々に記載を行います。記載する際には、担当した業務でどのような成果を上げたかを意識しながら記載します。客観的に評価できるように数値化して記載するのも1つの方法となります。
株式会社XXXX(会社名) XXXX 年 XX 月 ~ XXXX 年 XX 月
■所属部署名 XXXX 年 XX 月 ~ XXXX 年 XX 月
【担当業務内容】
担当した業務内容を記載します。
【業務実績・成果】
業務を担当し、実績となる内容や成果となる事を箇条書きにします。
■所属部署名 XXXX 年 XX 月 ~ XXXX 年 XX 月
(1社で複数の業務を担当した場合には追加して記載します。)
業務別にまとめる
職歴が多い場合には、時系列にまとめると、どうしてもページ数が増えてしまう場合があります。その場合に、業務別に下のようにまとめて記載する職務経歴書を作成しています。2種類の職務経歴書を容易して、エージェントを利用する場合には、エージェントと相談しながら、応募形式の場合には、相手企業の社風などによって、提出する職務経歴書を使い分けていました。
下の例の記載を業務分、記載いたします。
テクニカルサポート業務/ヘルプデスク業務
会社名/期間 | 担当業務および製品 | 備考 |
株式会社XXXX 20XX年XX月~現在 | Office365、メール/Skype For business/Teamsのテクニカルサポート業務 | 管理アカウント数:7,000アカウント Office365ライセンス管理:7.000ライセンス |
XXXX株式会社 20XX年XX月~20XX年XX月 | セキュリティ製品SDKの技術サポート業務 | セキュリティ製品SDKのQ&A担当 SDK APIサポート(Windows/Linux/Mac OS)担当 |
XXXX株式会社 19XX年XX月~20XX年XX月 | 19XX年XX月~20XX年XX月 自社製品WWWWのテクニカルサポート業務 | WWWW製品リーダ ・クレーム対応およびSNS対応 ・重要顧客サポート担当 |
19XX年XX月~19XX年XX月 自社製品YYYY、ZZZZのテクニカルサポート | YYYY製品リーダ ・クレーム対応およびSNS対応 ・重要顧客サポート担当 |
-経験業務
- テクニカルサポートの担当として、電話、メール、SNSからの問い合わせに対して調査し回答を行う業務
- テクニカルサポートの対象者:開発者・コンシューマ・パートナー
- サポート製品
- Microsoft製品 :. Office365、NET Framework、Visual Studio、Windows および、その他のSDK、
- SQL Server および、ADOおよびODBC接続などのデータベース接続
- MS-Access、IIS、IE、Silverlight
- セキュリティ製品のSDK
- サポート利用プログラミング言語:C/C++、Visual Basic
-業務実績
- 顧客満足度の目標60%に対して常に70%以上の、「非常に満足する」という回答をいただきました。
- 調査を伴う1案件処理時間を、平均 230 分の目標を、履歴の残す方法やコミュニケーション方法などの工夫により210 分まで短縮した。
- チームに関わる業務プロセス改善の提案および、KPIに影響のある問題を顧客対応データベースより SQL文を使い抽出、解析を行い、問題の原因の調査を実施し解明した。
その他
その他には、語学や取得資格などがあれば、それを記載します。履歴書にも記載しますが、面接時の資料として、履歴書に目を通している担当者は少なく、主に職務経歴書を重点的に読む傾向にあるので、語学や取得資格については、その他に記載して、1書類で確認できるようにしておきます。